◆ 元の意味(古代)
穀物を炊く金属製の鍋
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KANJI ETYMOLOGY
fu
画数
10画
成り立ち
形声
部首
かね
分類
人名用漢字
竈火の温。
ORIGIN
『説文解字』には「鬴」字として収録され、「鬴、鍑屬。从鬲甫聲」とあり、許慎は鬲(古代の三足鼎)を意符、甫を声符とする形声字と解する。釜は鬴の俗体・後出字で、金(金属)と父(声符)から成る形声字として独立した。本義は穀物を炊くための金属製の鍋・竈である。白川静『字統』は、古代の鬲は土製・三足の煮炊き器で、青銅器時代を経て金属製となった折に「金+父(フ)」の構造で釜が分化したと論じ、家族の食を温めるという生活の根源に密着した字であると説く。藤堂明保『漢字源』は、フ音が「父」「府」「腑」と同系で、「中央に物を抱え包む」核義を共有する語族を成すと分析し、釜が湯水を抱え穀物を熟成させる器の本質を音義から裏付ける。『史記』に「曹植七歩詩」の「煮豆燃豆萁、豆在釜中泣」の名句があり、家族・血縁・人情の象徴として深く文学に根づいた。命名にあっては、家族を温かく支える慈愛、生活の根源を司る安定感を寓する字として、稀ながら用いられる。
構成要素
金(金属)+父(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
穀物を炊く金属製の鍋
かま、釜
★家族を温める慈愛と生活の安定。命名利用は稀。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。