◆ 元の意味(古代)
煮炊き用の金属容器。
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KANJI ETYMOLOGY
ka
画数
17画
成り立ち
形声
部首
かねへん
分類
—
煮炊きの金器。
ORIGIN
『説文解字』には収録されず、後出の字書に至って現れる字なり。形声にして義符の「金」と声符の「咼」より成る。「咼」は口の歪み傾くさまの象、または骨が斜めに崩るる意とされ、声符として「カ」音を伝える。白川静『字統』は、「咼」字を渦巻き・歪曲の意とし、「鍋」をその胴の丸く湾曲したる金属容器、すなわち煮炊きに用いる器物と解す。藤堂明保『漢字源』は「鍋・渦・過」を同声符の語族とし、「丸く回り曲がる」核義を共有すると論じた。中国においては古く「鬲」「鼎」「釜」が煮炊きの器の代表たりしが、後世に至り鉄鍋の普及とともに「鍋」字が一般化した。日本においては平安期より「なべ」の訓を以て広く用いられ、家族団欒の象徴、また「鍋物」「鍋奉行」など生活文化に深く根付く語彙を生んだ。命名には用いられること極めて稀なれど、家庭の温もり、人を集め養う器量、円満なる人柄を象徴する字として読み解くことも可能である。日常性に密着する素朴なる字。
構成要素
金(義符)+咼(声符・湾曲の意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
煮炊き用の金属容器。
鍋。煮炊きの器。
★家庭の温もりと、人を集め養う円満なる器量を象徴する素朴な字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。