◆ 元の意味(古代)
門に閂を差して閉ざす。
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KANJI ETYMOLOGY
hei
画数
11画
成り立ち
会意
部首
もんがまえ
分類
常用漢字
門に閂を差す形。
ORIGIN
『説文解字』門部に「閉、闔門也。从門、才所以歫門也」と記され、門を閉ざすことであり、門の中に才(閂、かんぬき)を差し渡して開かぬよう留める形に造られた会意字であると説く。許慎の言う「才」は門扉を支え留める木材すなわち閂を意味し、門と組み合わせて閉鎖の動作を端的に表象する。白川静『字統』はこの字源を承け、閉は単なる物理的閉鎖を超え、聖域・宮中・墓室を封じる宗教的な閉塞行為に深く結びつく字であると論じ、関連する閟(とざす)・閉宮(祭祀の宮を閉ざす)など祭祀語の存在を指摘する。古代中国では一年の終わりに天地の気が閉塞すると考えられ、冬至の祭儀には「閉蔵」の語が用いられた。藤堂明保『漢字源』はヘイ声字族に「両側からぴたりと合わせる」「ふさいで通さぬ」の共通語感を見出し、閉・蔽・幣・敝などを同源語群に整理する。派生義として、店を閉じる「閉店」、口を閉ざす「閉口」、会期を終える「閉会」、心を閉ざす「閉鎖的」など、物理的閉鎖から心理的・社会的閉塞まで広く展開した。命名にはあまり用いられぬ字であるが、字義の中核には「内なるものを守り蓄える」「不要を遮断し本質を保つ」という防禦と内省の徳を読み取ることもできる。
構成要素
門+才(閂)の会意
STROKE ORDER
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MEANINGS
門に閂を差して閉ざす。
とじる。閉鎖。閉会。
★内なる本質を守る防禦と内省の徳。閉塞義ゆえ命名は稀。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。