◆ 元の意味(古代)
門の隙間。月光が差し込む隙。
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
12画
成り立ち
会意
部首
もんがまえ
分類
常用漢字
門間の月光。
ORIGIN
『說文解字』に「閒(間)、隙也。从門从月」とあり、許慎は閉ざされた門の隙間より月光が射し入る象として、本字「閒」を解する。すなわち夜半、門扉のわずかな隙より差し込む月の冴えが、空間と時間の双方の「あいだ」を象徴的に示す。白川静『字統』は、月を月光の意とし、夜の静謐の中に門隙を抜けて満ちる光の繊細さこそが、隙・間隔・あわい・幽玄な余白の感覚を生んだと述べ、東洋美学における「間(ま)」の概念の源を字形そのものに見ている。藤堂明保『漢字源』は、「閒」「澗」「簡」を同系の語族とし、二つの間に挟まれた狭い空隙という共通の語幹を指摘する。後世「間」が通用字となり、空間的な隔たり、時間的な合間、機会・転機、さらには建築の柱間の単位、人と人との関係性まで拡張した。日本では能・茶・武芸・建築に至るまで「間」を最高の美的概念として尊ぶ。命名上は、調和を生む沈黙の美、人と物事のあわいを読み解く知性、ほどよき距離感を保つ徳を表す格調ある字である。
構成要素
門+日(古くは月)
STROKE ORDER
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MEANINGS
門の隙間。月光が差し込む隙。
あいだ、ま、空間や時間の隔たり。
★調和を生む間合いの美と、あわいを読み解く知性の願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。