◆ 元の意味(古代)
文字を記す竹の札。竹簡。
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
18画
成り立ち
形声
部首
たけ
分類
常用漢字
竹簡を表し、簡素・選び抜くの意に展じた字。
ORIGIN
『説文解字』竹部に「簡は牒なり。竹に従ひ閒聲」とあり、文字を記すために用いた竹の札、すなわち竹簡を本義とする。許慎は形声字として閒(カン)を音符に立て、竹偏が素材を示すと分析した。白川静『字統』では、閒は門の隙間から月光が射し込む様を象る会意字で「あいだ」「すきま」を意味し、これを竹に加えることで、竹を薄く割って間隔を空けて編んだ書写用の札の形を表したと解する。古代中国では紙が普及する以前、文書はすべて竹簡や木牘に記され、これを韋(なめし革)で綴じて巻物としたため、書物そのものを「簡」「簡冊」と称した。藤堂明保『漢字源』では、閒の音符が「すきまをあけて整える」意を含み、不要を除いて要点だけを残すという「簡略」「簡素」の語義へ展開したと説く。さらに「簡んで用ふ」のように、多くの中から選び抜く意(簡選・簡抜)も派生し、人物を選定する意の「簡用」「簡任」など官制用語にも転じた。日本では奈良時代以来、書状を「簡」と呼ぶ用法が定着し、書簡・尺簡などの語を生んだ。命名では「簡素」「簡明」など清廉で飾り気のない人柄を願う語として稀に用いられる。
構成要素
竹(素材)+閒(音符・すきま、整える)
STROKE ORDER
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MEANINGS
文字を記す竹の札。竹簡。
簡単、簡素、選ぶ、手紙。
★簡素で清らかな人柄、要点を見抜く知性を願う。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。