◆ 元の意味(古代)
高所から穴に落ちる
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
11画
成り立ち
会意兼形声
部首
こざとへん
分類
—
落ちる、おとしいれる字。
ORIGIN
『説文解字』に「陷、高下なり。一に曰く、陷る、入るなり。阜に从ひ臽に从ふ」と見える。許慎は本義を高所から低きへ落ち入ることとし、阜(高い丘)と臽(人が穴に落ちる象)を組み合わせた会意兼形声字と捉えた。白川静『字統』は、声符「臽」を、人(𠂉)が落とし穴(𦥑)に陥る象形とし、古代の狩猟法における陥穽(おとしあな)に由来すると論じる。これに丘の意の阜が加わることで、断崖や塁壁から堕する具体的場面を描出するに至った。藤堂明保『漢字源』は語族として「カン」音に「くぼむ」「沈む」の共通義を見出し、「陥」「函」「咸」を同系とする。本義は物理的に落ちることだが、転じて「陥落」「陥穽」のごとく策略にはまる、敵地が落ちる、欠点に堕する等の心理的・社会的義へと拡大した。命名上は否定的含意が強く、忌避される傾向にあるが、古典訓詁の場では本字として参照される重要字である。
構成要素
阝(阜)+臽(声符・落ちる人)
STROKE ORDER
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MEANINGS
高所から穴に落ちる
おちいる・おとす
★ 否定的含意が強く命名には用いられない字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。