◆ 元の意味(古代)
壁と壁の接する境
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KANJI ETYMOLOGY
sai
画数
14画
成り立ち
形声
部首
こざとへん
分類
常用漢字
境を接するまじわり。
ORIGIN
『説文解字』に「際、壁の會なり。阜に从ひ祭聲」とあり、本義は二つの壁が接する所、すなわち境界が触れ合う処を指す。許慎は阜(壁)を意符、祭(サイ)を声符とする形声字と分析した。白川静『字統』は、声符「祭」が肉を手で神に供える祭祀の象であることに着目し、際には「神と人が交わる聖なる接点」「異なる領域が触れ合う境界」という宗教的観念が宿ると論じる。古代において、境界線は神霊の宿る特別な場所であった。藤堂明保『漢字源』は語族として「サイ」音に「触れ合う」「すれすれに接する」共通義を抽出し、「祭」「察」「擦」と同系とする。本義の壁の接合から、転じて「際会」「交際」「国際」「分際」のごとく、人と人、領域と領域が出会い交わる意へと拡大した。さらに「際」は「機」と通じ、「この際」「際立つ」のごとく好機・卓越の含意も帯びる。命名上は、人との出会いに恵まれ、境涯のはざまで卓越した働きをなすことを願う佳字とされ、「際也」「際子」など稀に用いられる。
構成要素
阝(阜)+祭(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
壁と壁の接する境
きわ・まじわる・おり
★ 良き出会いと卓越した境涯を象徴する字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。