◆ 元の意味(古代)
立ち定まって澄み静まる、世を安んずる。
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KANJI ETYMOLOGY
sei
画数
13画
成り立ち
形声
部首
あお
分類
常用漢字
天下泰平、心を澄ませて居す。
ORIGIN
『説文解字』立部に「靖、立竫也。从立青聲」と記す。許慎は靖を、人が静かに立ち止まって安らぐ様と解し、立を意符、青を声符とする形声字と説く。白川静『字統』は青の核心義「澄明・清浄」を踏まえ、靖が単に静止するのではなく、心身ともに澄み切って落ち着き払った姿勢、すなわち聖賢の不動の安立を表すと論じる。藤堂明保『漢字源』は声系「青」族(清・晴・静・精・靖)に共通する「すみきって澄明」の語感を示し、靖もまた濁りなく澄んだ静謐の境地を意味すると述べる。『書経』堯典に「靖共爾位」、『詩経』大雅に「不遑啓處、于以靖之」と用いられ、いずれも国家社稷を安んじ、百姓を平安にする経世の徳を表す重要語である。後世「靖難」「靖国」のごとく、乱を鎮め世を安んずる王者・忠臣の事業を表す字となった。日本においては中世以降、武家・公家を問わず徳望ある人物の名に好んで採られ、明治の元勲山県有朋(諱・有朋、号・含雪)の盟友陸軍卿大山巌や、戦後の名宰相吉田茂らも子弟の名に用いた。命名にあっては、深沈にして泰然たる人格、世を安んずる経綸の才、そして青字一族の核心たる清明澄澈なる精神を託す、男子名に最も格調高き字とされる。
構成要素
立(意符)+青(声符・澄明)
STROKE ORDER
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MEANINGS
立ち定まって澄み静まる、世を安んずる。
やすらか、しずか、安んずる、はかる。
★泰然自若の人格、世を安んずる徳望と清明澄澈なる精神を託す格調高き字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。