◆ 元の意味(古代)
革製の鞭。馬を駆る打具。
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KANJI ETYMOLOGY
muchi
画数
18画
成り立ち
形声
部首
かわへん
分類
人名用漢字
撓う革の鞭。
ORIGIN
『說文解字』に「鞭、敺也。从革、㪅聲。」とあり、許慎は鞭を駆り立てる具と定義する。字形は意符「革」と音符「便(もと㪅)」から成る形声字で、革製で撓むさまを表す。白川静『字統』は、古代の鞭は単なる打具ではなく、王権・軍権の象徴であり、『周礼』に「司市、以鞭度禁」とあるように、市場の秩序維持や刑罰執行にも用いられた権威の具であったと記す。藤堂明保『漢字源』は、声符「便」がしなやかに通じる意を含み、鞭がしなり撓む革具であることと音義が一致すると述べる。さらに「鞭撻(べんたつ)」「教鞭」のごとく、戒めて励ます意に転じ、教育・指導の象徴語として広く用いられるようになった。日本でも武家の馬術における必需品であり、また師が弟子を導く比喩として尊ばれてきた。「先鞭をつける」「老骨に鞭打つ」など慣用表現も豊かで、自他を奮い立たせる力強い精神性を象徴する字である。命名には強さと自律の徳を託すことができる。
構成要素
革(皮革)+便(音符・しなやか)
STROKE ORDER
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MEANINGS
革製の鞭。馬を駆る打具。
鞭。むちうつ。励まし戒める。
★自らを鞭撻し精進する強さと、人を導く指導者の風格を秘めた字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。