◆ 元の意味(古代)
井戸の周囲の囲い。井桁。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
18画
成り立ち
形声
部首
なめしがわ
分類
人名用漢字
井桁の囲い。
ORIGIN
『說文解字』に「韓、井垣也。从韋、倝聲。」とあり、許慎は韓を井戸の周囲に巡らした囲い・井桁と定義する。字形は意符「韋(なめしがわ・めぐる)」と音符「倝(朝日が昇るさま)」から成る形声字で、ぐるりと取り巻くさまを表す。白川静『字統』によれば、本字はもと井戸の木組みを意味したが、周代以降、この字を国号とした諸侯国「韓」が興り、戦国七雄の一として知られた。さらに古代朝鮮半島南部の三韓(馬韓・辰韓・弁韓)の総称となり、朝鮮民族・国家を表す代表字として定着した。藤堂明保『漢字源』は、声符「倝」が朝日が昇り囲いを照らすさまを示し、韓が井桁状に取り巻く具であることと音義が一致すると述べる。日本では古来「から(韓・唐)」と訓読し、大陸文化の総称として用いられ、『古事記』『日本書紀』にも頻出する。近現代では大韓民国を指す字として国際的にも重要であり、両国の文化交流を象徴する字でもある。命名に用いれば、しっかりと取り囲み守る井桁の堅固さと、朝日昇る活力の意を託すことができる。
構成要素
倝(音符・朝日昇る)+韋(なめしがわ・めぐる)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
井戸の周囲の囲い。井桁。
韓国・朝鮮を指す。古くは中国戦国の国名。
★大陸の文化を象る雄大な字。井桁の如く堅固な構えと朝日昇る勢いを兼ね備える。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。