◆ 元の意味(古代)
器に盛った穀物を食する
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KANJI ETYMOLOGY
shoku
画数
9画
成り立ち
会意
部首
しょく
分類
常用漢字
命を養う糧。
ORIGIN
『説文解字』食部に「食、一米也。从皀亼聲。或説、亼皀也」とあり、米飯を盛った器に蓋をかぶせる形を象る会意字である。上部の「亼」は集める蓋、下部の「皀」は穀物を盛った高坏を表し、合わせて「食物を器に盛り、いただく」生活の根源を象形的に描く。白川静『字統』は、皀がもと黍稷を盛った祭器に発するとし、食はそもそも神に供えた穀物を共食する宗教儀礼に由来する語であると論じた。藤堂明保『漢字源』は、口中にものを納め込む密閉感に音象の核を置き、生命維持の本能と祭祀の荘厳とを併せ表現する字と位置づけている。『礼記』に「飲食男女、人之大欲存焉」とあり、食は人倫の根本欲求として早くから哲学的考察の対象となった。『論語』郷党篇は「食不厭精、膾不厭細」と孔子の食における敬虔さを伝え、食は単なる栄養摂取を超え、礼と養生の交差する場として尊ばれた。日本においても「衣食住」と並ぶ生活の支柱、また「禄を食む」など生計を表す語として古来用いられ、現代でも食育・食文化の語幹として中核を成す。
構成要素
亼(あつめる)+皀(穀物の器)
STROKE ORDER
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MEANINGS
器に盛った穀物を食する
たべる、食物、生計、扶持
★命と暮らしを支える豊かさ、満ち足りた生を呼び込む字。命名はやや稀。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。