◆ 元の意味(古代)
人や家畜に食を与えて養う
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
13画
成り立ち
形声
部首
しょくへん
分類
常用漢字
獣を養う。
ORIGIN
『説文解字』食部に「飤、糧也。从人食」と「飤」の形で記される。後世「司」を声符とする「飼」が分立し、人や獣に食を与え養うことを本義とする形声字となった。意符の「食」は穀物を盛る器を象り、声符の「司」は祭祀や政務を司る意を有し、計画的・継続的に世話をする責務を音象として担う。白川静『字統』は、司が祭儀を司る官の意であることから、飼にもまた「食を絶やさず管理する」公的責任の含意があると論じた。藤堂明保『漢字源』は、司声の「持続して取り仕切る」音象を中核に据え、家畜の飼育・養蚕・養鯉などへの意味展開を整理する。『周礼』地官には「飼牛馬」の語が見え、官牧制度における家畜管理の語として古くから用いられた。『荘子』養生主の庖丁解牛の寓話に見られるごとく、家畜と人との関わりは古代中国哲学において自然と人為の調和を考える鍵でもあった。日本では『日本書紀』以来「飼部」が皇室の馬や鷹を養う職として記され、近代以降は「飼育」「飼料」など畜産語彙の中核を成す。命名には字義上ほぼ用いられない。
構成要素
食(たべもの)+司(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
人や家畜に食を与えて養う
かう、飼育、飼料
★命名には用いない字。学術上は責任を以て生命を養う徳を象徴する。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。