◆ 元の意味(古代)
遠くまで届く芳しい香り
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KANJI ETYMOLOGY
kei
画数
20画
成り立ち
形声
部首
かおり
分類
人名用漢字
遠く薫る香。
ORIGIN
『説文解字』香部に「馨、香之遠聞者。从香、殸聲。殸、籀文磬」と記され、遠方まで届く芳香を本義とする。殸は磬(けい・石製の打楽器)の籀文(古文の一種)であり、その澄んだ余韻が遠くまで響くさまを、香りに重ねた字とされる。すなわち音と香の共通点である「遠達性」を捉えた、極めて詩的な造字である。白川静『字統』は、馨が宗廟祭祀における神饌の香気を本来表したと論じ、神霊への感応を願う祝祷の文脈で用いられたことを強調する。『書経』君陳篇に「黍稷非馨、明徳惟馨」(穀物の香ではなく、明徳こそが真の馨である)と見え、徳の比喩としての用法が早くから定着した。藤堂明保『漢字源』は形声字と分類し、殸の字音「ケイ」を声符とすると説く。古典では『詩経』『左伝』『楚辞』に芳しき香の意で頻出し、『晋書』には人物の名声・徳望を「馨」で形容する例が多い。日本でも平安期から香の名・薫物の銘に用いられ、和歌にも「馨り」として登場する。人名用漢字として認可されており、現代では「かおる」「けい」と訓じて男女ともに採用される。意義としては「遠く香る徳」「広く慕われる人柄」「内面から滲み出る品格」を象徴し、奥ゆかしさと気品を兼ね備えた名にふさわしい。
構成要素
殸(磬の籀文・音符ケイ)+香
STROKE ORDER
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MEANINGS
遠くまで届く芳しい香り
かおり、よい評判、徳の薫り
★遠く慕われる徳、内面から薫る品格、奥ゆかしき気高さを象徴する
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。