◆ 元の意味(古代)
馬を全力で駆けさせる、疾駆する
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KANJI ETYMOLOGY
chi
画数
13画
成り立ち
形声
部首
うまへん
分類
人名用漢字
馬を駆る疾走。
ORIGIN
『説文解字』馬部に「馳、大驅也。从馬、也聲」とあり、馬を全力で駆けさせることを本義とする。許慎は「驅(駆)」よりさらに激しい疾走と区別し、「大驅」と表現した。也は本来、女陰を象った象形字とされるが、ここでは音符として機能する。白川静『字統』は、馳が古代の戦場・狩猟・伝令において馬を疾駆させる行為を指し、武勇と機敏さの象徴であったと論ずる。同時に「心を馳せる」のような比喩的用法が早くから発達し、思いや想像が遠方へ及ぶ意にも転用された点を指摘する。藤堂明保『漢字源』は形声字と分類し、也の字音「タ・チ」を声符とすると分析する。古典では『詩経』『楚辞』『戦国策』に頻出し、『史記』には騎射に長じた将軍の馳駆の記事が多い。『論語』には「馳騁」(馬を駆って狩猟すること)が見え、君子の戒めとして語られる。日本でも『万葉集』に「馳す」の用例があり、平安和歌では「思ひを馳す」の表現が定着した。現代では「馳走」「馳駆」「馳せ参じる」など、勢いある行動を表す語に用いられる。人名用漢字として認可され、男児名に「はせる」「ち」と訓じて用いられる。意義としては「目標へ全力で駆ける気概」「思いを遠くへ届ける志」「機敏で勇ましい人物像」を象徴する。
構成要素
馬(うまへん)+也(音符タ・チ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
馬を全力で駆けさせる、疾駆する
はせる、急ぎ走る、思いを巡らす
★目標へ駆ける気概、機敏さ、思いを遠くへ届ける志を象徴する
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。