◆ 元の意味(古代)
馬が荷物を背負う、運搬用の馬
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KANJI ETYMOLOGY
da
画数
14画
成り立ち
形声
部首
うまへん
分類
常用漢字
荷を負う馬。
ORIGIN
『説文解字』には収録されないが、後漢以降の字書『玉篇』『広韻』に「駄、駝負也」と見え、馬や駱駝が荷物を背負って運ぶことを本義とする。声符「太」の音「タ・ダ」を取った形声字で、白川静『字統』は、駄が運搬専用の馬を指す実用字であり、貴人の乗用に供する駿馬と区別する語であったと論ずる。すなわち「駿」が美と速さを称えるのに対し、「駄」は労働と忍耐を表す字である。藤堂明保『漢字源』は形声字と分析し、太の字音「タ」を声符とすると説く。「駄馬」「駄獣」「駄賃」など、運搬に関する語が中心に発達した。日本では中世以降、駄賃稼ぎ(駄馬で荷を運んで賃金を得ること)が庶民経済に浸透し、「駄」は身近な日常語となった。一方で「無駄」「駄目」「駄菓子」「駄洒落」のように、軽んじる・劣るという語感が後世に派生した。これは荷馬が乗馬より低く扱われた歴史的背景と、「太」の語感がときに「ぶざま」を連想させたことに起因する。常用漢字として認可されているが、命名における用例は稀少である。負の語感が強いため、人名としては避けられる傾向にあり、強いて用いる場合も慎重を要する。学術的には日中の生活文化を映す重要字であるが、命名理念とは結びつきにくい字である。
構成要素
馬(うまへん)+太(音符タ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
馬が荷物を背負う、運搬用の馬
荷を運ぶ馬。劣る、価値が低い意でも用いる
★負の語感が強く人名採用は不適。学術的には流通文化を映す字
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。