◆ 元の意味(古代)
古い物に宿る精霊、人を惑わす怪。
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KANJI ETYMOLOGY
mi
画数
15画
成り立ち
形声
部首
おに
分類
常用漢字
惹きつける魔力。
ORIGIN
「魅」は『説文解字』に「魅、老物精也。从鬼、彡聲」とあり、年経た物に宿る精霊・物の怪を本義とした。古字は「鬽」と書き、形声文字で意符「鬼」と声符「未(または彡)」から成る。古代中国の自然観では、長い年月を経た樹木・岩石・狐狸の類には霊が宿り、人を惑わすと信じられ、これを総称して「魅」と呼んだ。『春秋左氏伝』文公十八年に「投諸四裔、以禦螭魅」とあり、山林の精怪を指す用例が見える。白川静『字統』は、「未」を木の梢の繁茂する象とみて、年を経て深く茂る樹木に宿る精霊が「魅」であると解した。藤堂明保『漢字源』は、声符「未」に「ほのか・かすか」の含意があり、姿を明らかにせぬまま人を惑わす精霊の本性を声符が示していると説く。後世、人を引き寄せる不思議な力の意が強調され、「魅力」「魅惑」「魅了」など、抗いがたい吸引力を表す熟語が成立した。日本では明治以降、近代語として「人を惹きつける美質」の意で広く用いられ、現代では魔性の含意は薄れ、洗練された魅力の語感が前面に出ている。
構成要素
意符「鬼」+声符「未」。
STROKE ORDER
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MEANINGS
古い物に宿る精霊、人を惑わす怪。
人を引きつける力、魅力。
★人を惹きつける魅力・存在感を象徴する。ただし「鬼」を含み常用上の慣例として人名にはほぼ用いられないが、近年は華やかさを託す例も見られる。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。