◆ 元の意味(古代)
海中の最大の魚、クジラ。
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KANJI ETYMOLOGY
gei
画数
19画
成り立ち
形声
部首
うおへん
分類
常用漢字
海洋の巨魚。
ORIGIN
「鯨」は『説文解字』に「鯨、海大魚也。从魚、京聲」とあり、海中の大魚すなわちクジラを意味する。形声文字で、意符「魚」と声符「京」から成る。声符「京」は本来、高い丘の上に建てられた高台・宮殿を象る字で、「大きい・高い」の意を含む。したがって「鯨」とは「魚のうち最も巨大なもの」を表す字義を持つ。白川静『字統』は、「京」の字源を高大な建物の象とし、その高大の含意が魚部に冠されることで「海中の巨大魚」を意味するに至ったと述べる。藤堂明保『漢字源』も同様に、「京」の音ケイ・ゲイが「大きい・はてしない」意を担い、海洋を泳ぐ最大の生物にこの声符が選ばれたと解する。古典では『荘子』外物篇に「任公子為大鈎巨緇、五十犗以為餌、蹲乎會稽、投竿東海」と巨魚の話があり、また『漢書』揚雄伝には「乗鯨魚而横滄海」と見え、勇壮雄大の象徴とされた。日本においては古代より沿岸捕鯨が行われ、「いさな」「くじら」と訓じられて海の幸の代表格となった。命名上は雄大・力強さを象徴する字として、稀ながら男児名に用いられ、海洋への憧れを託される。
構成要素
意符「魚」+声符「京」。
STROKE ORDER
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MEANINGS
海中の最大の魚、クジラ。
クジラ、雄大なもの、巨大な存在。
★海洋の雄大さと巨きな器量を象徴する。広大な度量と力強さを願う男児名に、稀ながら用いられる。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。