◆ 元の意味(古代)
水中に棲む鱗を持つ生き物。
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KANJI ETYMOLOGY
gyo
画数
11画
成り立ち
象形
部首
うお
分類
常用漢字
水中の生命。
ORIGIN
「魚」は『説文解字』に「魚、水蟲也。象形。魚尾與燕尾相似」とあり、水中に棲む生き物の姿をそのまま象った象形文字である。甲骨文・金文の字形は、頭・胴・鱗・尾鰭をことごとく備えた魚の側面像を象り、字源としての明快さは漢字中屈指のものとされる。下部の四点はもと尾鰭の象であって、火を意味する「灬」とは無関係であるが、後世の楷書化により形が同一となった。白川静『字統』は、「魚」がもっとも古層の象形字の一つであり、水霊・河神信仰と結びついた神聖な生き物として殷周の祭祀にも供されたと述べる。藤堂明保『漢字源』は、「魚」の音ギョが、水中をすいすいと進むさまを表す擬声・擬態語に通じ、形声字を構成する場合にも声符として機能すると指摘する。古代中国では魚は子孫繁栄・富裕の象徴であり、『詩経』衛風「碩人」に「鱣鮪發發」とあるように婚礼や祝宴で珍重された。日本においても「魚」は食生活の中心であり、「うお・さかな」の訓を持ち、海洋民族としての文化を象徴する字となっている。豊穣・生命力・流麗さを兼ね備えた古字である。
構成要素
魚の頭・胴・鱗・尾を象った象形。
STROKE ORDER
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MEANINGS
水中に棲む鱗を持つ生き物。
魚類、さかな、水産物。
★豊穣と生命力、流麗さを象徴する字。日常性が強く名乗りには稀だが、屋号・芸名に親しみを込めて用いられる例がある。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。