◆ 元の意味(古代)
鳥が声を発すること。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
mei
画数
14画
成り立ち
会意
部首
とり
分類
常用漢字
鳥が声を上げる。
ORIGIN
『説文解字』鳥部に「鳴、鳥聲也。从鳥从口」と記され、口と鳥との会意により鳥が声を発することを示す。古代中国の祭祀文化において、鶏や雉などの鳥が時を告げる声は天意を伝える徴と見なされ、『詩経』小雅「鶴鳴」の「鶴鳴于九皋、聲聞于天」は鳥鳴が天界に達する象徴として描かれた。白川静『字統』は、口を従えるのは単なる発声器官ではなく、神への祝詞を意味する「サイ(口)」と解し、鳴は鳥が発する神秘的音声を表したと述べる。藤堂明保『漢字源』は「メイ」の音は「鳴く・響く」を表す擬音的語根であり、Mn-系の音は「閉じた口から漏れる音」を共通義とすると論じる。漢代以降、鳴は鳥獣の声から器物の音、さらには名声の比喩へと意味を拡張し、「鳴琴」「鳴弦」「鶏鳴」など多彩な熟語を生んだ。日本においては『万葉集』に「霍公鳥鳴く」「鹿鳴く」など自然の音色を讃える歌語として頻出し、平安朝以降も和歌の重要な季語的語彙となった。命名史において鳴は明治大正期にやや好まれ、「鳴海」「鳴子」など地名由来の人名にも用いられた。
構成要素
口(くち)+鳥(とり)の会意字。
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
鳥が声を発すること。
鳴く、響く、声を上げて知らせる、名を轟かせる。
★よく響く声、世に名を知らしめる、存在感ある人へ。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。