家相(かそう)は、中国の陽宅風水が日本に伝わり独自に発展した住宅の方位術です。江戸期に普及し、明治以降は近代化の影響で衰退しましたが、現代でも住宅設計の伝統的参考情報として活用されています。本記事では家相の基本概念、鬼門と裏鬼門、張りと欠けの判定、建築基準法との違いを中立的に紹介します。
家相の基本概念
家相は住居を中心点から見て、各方位に何が配置されているか(玄関・トイレ・キッチン・寝室など)の吉凶を判定する伝統的方位術です。中心点は住宅の重心または対角線の交点とされます。
方位は八方位(北・北東・東・南東・南・南西・西・北西)または十二支による十二方位で判定するのが一般的とされます。
鬼門と裏鬼門
家相で最も知られているのが「鬼門」と「裏鬼門」です。鬼門は北東(艮)の方位、裏鬼門は南西(坤)の方位とされ、古来「鬼が出入りする方位」として水回り(玄関・トイレ・キッチン・浴室)の配置を避けるべきとされてきました。
鬼門が凶とされた理由には諸説あり、北東は冬の寒風が吹き込む方位で湿気が溜まりやすい、南西は夏の西日が当たり食物が腐りやすい、という実用的理由が伝統的禁忌の背景にあるとする説が一般的です。
- 鬼門北東(艮)。水回りを避ける伝統。
- 裏鬼門南西(坤)。同じく水回りを避ける伝統。
張りと欠け
家相では住宅の平面図上の凹凸を「張り」「欠け」と呼びます。各辺の長さの3分の1以下の凸を「張り」(吉相)、それより大きな凹を「欠け」(凶相)と判定するのが一般的とされます。
ただし張りと欠けの判定基準は流派により異なり、明確な統一基準はないとされます。
姓名判断大全の監修者(筆名)。占いを個人の主観や霊感ではなく、出典に基づく統計的・体系的な情報として扱う立場から、熊崎式五格剖象法を基軸に、説文解字・字統(白川静)・漢字源(藤堂明保)など字書の一次資料を引用した字源解説と全記事の監修を担う。流派により解釈が分かれる点は断定せず明示し、最終的な決定権は常にご本人・ご家族にあるという方針を貫く。
