◆ 元の意味(古代)
人が木に登り乗る
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KANJI ETYMOLOGY
Jou / Noru
画数
9画
成り立ち
会意
部首
丿(の)
分類
常用漢字
人が木の上に立ち上がる形を象り、「のる」を原義とする字。旧字「乘」の略体で、戦後当用漢字として簡略化された。
ORIGIN
『説文解字』に「乘」字として「覆ふなり、入と桀に従う」とあり、人が木の上に乗る形と説く。甲骨文・金文の「乘」は、木(𣎴)の上に大きく開いた人(大)の形を置き、人が木によじ登る・乗り越える動作を象形する。白川静『字統』は、乘を「大」(両足を広げた人)が「桀」(木の杭)の上に立つ会意字とし、原義を「のる・登る・上に立つ」と確定する。藤堂明保『漢字源』はJouの音を「升・登(あがる)」と同系とし、上方への移動・征服の意を含むとする。『詩経』『左伝』には「乗車・乗馬・乗勝」の用例があり、転じて「機会に乗る」「四を乗ずる(掛け算)」など多義に拡張した。古代中国では戦車を「乗」と数え、千乗の国・万乗の天子という表現が生まれた。日本における旧字「乘」は明治期まで公文書で標準字体として用いられたが、1949年の当用漢字字体表で略字「乗」が採用され、人名でも戦後は「乗」が一般となった。ただし伝統的家系・社寺名では今なお「乘」を保持する例がある。落合淳思は、甲骨文「乘」が王侯の戦車登攀を描く儀礼語であった可能性を指摘する。
構成要素
禾(木) + 北(両足) + 丿(人)
STROKE ORDER
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MEANINGS
人が木に登り乗る
のる・乗じる・乗算・乗り物
★時流に乗り、機会を活かして高みへ上っていく人に。勢いと飛躍の象徴で、活動的な人生を願う
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。