◆ 元の意味(古代)
駅馬で書状を次々と送り届ける
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
den
画数
6画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
旧字「傳」は専を声符とし、人から人へ受け渡す意を表す形声文字。
ORIGIN
旧字は傳。『説文解字』巻八に「傳、遽なり。人に从ひ專聲」とあり、亻を意符、專を声符とする形声字で、本義は駅伝の早馬・伝令とする。白川静『字統』は、專が紡錘を手で回す形で「もっぱら回す」意を持ち、人手から人手へ次々と伝達する様を表すと説明する。金文の散氏盤などに「傳命」と用例があり、命令の取次を示す。藤堂明保『漢字源』は「デン=伝える」声系に専・転を並べ、回転して移ることが共通の核と指摘する。新字「伝」は『干禄字書』以来の俗字で、専を云に簡略化したものであり、戦後の当用漢字で正式採用された。落合淳思『漢字の成り立ち』は、傳が制度語としての駅伝から、抽象的な「伝承・伝統」へ意味を広げた経緯を辿り、文化継承の核心語であると評する。『大漢和辞典』も伝記・伝書の用例を網羅する。
構成要素
亻(人) + 云(專の省)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
駅馬で書状を次々と送り届ける
つたえる、つたわる、しらせる、伝記
★大切なものを次代へ継ぐ人。先人の徳や知恵を受け継ぎ、自らも語り継がれる存在を願う。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。