◆ 元の意味(古代)
人が聡明で気が利く
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
ri
画数
9画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
—
鋭利なる才知を備えし人。伶俐の聡明。
ORIGIN
『説文解字』本篇には立項なく、後代の字書に収められる比較的新しい字である。『康熙字典』人部に「俐は黠なり、慧なり」とあり、人の聡明・利発を表す形声字とする。意符は「亻(人)」、声符は「利(リ)」。「利」は禾(稲)と刀から成り、刈り入れの鋭さ・滑らかさを本義とするため、「俐」は鋭く滑らかな人の才知を意味する。藤堂明保『漢字源』は利と同系で「するどく筋目立つ」音象徴を共有するとし、知性の冴えを表すと解説する。白川静『字統』では立項が薄いが、俗字として宋代以降に普及したと指摘される研究もある。中国白話文学の中で「伶俐(リンリ)」が「利発・気が利く」の常用語として定着し、『紅楼夢』『水滸伝』などに頻出する。日本では明治以降の翻訳・小説を通じて「伶俐な少女」のように使われた。諸橋『大漢和』は「かしこい」「さとい」「するどい」を載せる。常用・人名用漢字には未収載だが、表外字として人名に用いられる例がある(要・市町村別の確認)。
構成要素
亻(人)+ 利(リ・声符/するどい意)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
人が聡明で気が利く
かしこい、利発、伶俐
頭の回転が速く機転の利く、聡明で愛らしい人に育ってほしいという願い。「伶俐」の典雅な響きを宿す。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。