◆ 元の意味(古代)
そむく。二つに分かれて反する。
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KANJI ETYMOLOGY
bai/masu
画数
10画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
二つに分けて重ねる──増殖と発展を象徴する字。
ORIGIN
『説文解字』人部に「倍、反也。从人、咅聲」とあり、本義は「そむく・反する」。声符「咅(フ)」は口から物を吐き出す形で「二つに割れる・反れる」意を含み、白川静『字統』は「倍」を「人が背を向けて反する姿」と本義に据える。後に「二つに分かれて重なる」から派生し「倍する=二倍にする」「数を重ねる」義が主流となった。『漢字源』は「もとは背反の意、転じて倍加の意」とし、『論語』為政篇「事君数、斯辱矣、朋友数、斯疏矣」の「数(しばしば)」と通用する用例を挙げる。『大漢和辞典』は「倍蓰(ばいし・幾倍にも)」「倍率」「百倍」などを収め、増殖の語感を確立した熟語群を示す。落合淳思『漢字字形史小字典』も後漢以降の数詞用法の定着を指摘する。日本では『万葉集』に「倍(ます)」訓が見え、人名・姓「安倍(あべ)」「我孫子(あびこ)」など古代氏族名にも用いられた。
構成要素
亻(人) + 咅(声符・二つに割れる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
そむく。二つに分かれて反する。
倍にする。数を重ねて増やす。発展。
★努力が幾倍にも実を結ぶ発展の力。倍々に成長し続ける生命力への願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。