◆ 元の意味(古代)
人から仮に物を受ける。借りる。
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KANJI ETYMOLOGY
shaku/kariru
画数
10画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
人と人をつなぐ「かりる」行為──信義と縁の往還を映す字。
ORIGIN
『説文解字』人部に「借、假也。从人、昔聲」とあり、「假(かり)る」を本義とする形声字。段玉裁注は「假と借とは一義の二字なり」と説く。声符「昔」は乾肉を重ねた象形で「重ね積む・経過」を含意し、白川静『字統』は「借」を「人と人の間に時を重ねて物を仮に渡す行為」と解する。『漢字源』は「人より物を仮に受ける」「他に名や力を仮りる」を中心義とし、「借覧」「借用」「借家」「借力」など熟語を挙げる。『大漢和辞典』は『戦国策』『漢書』の用例を引き、また「借問(しゃもん・お尋ねする)」など丁寧表現の語源としての重要性を示す。落合淳思『漢字字形史小字典』は篆文段階での形声構造を確認する。日本では律令時代の「借貸(しゃくたい)」制度から経済語として定着し、「借りた恩は返す」という互恵倫理を象徴する字となった。人名利用は稀だが、信義を重んじる気質の象徴として雅号に用例がある。
構成要素
亻(人) + 昔(声符・かさねる・むかし)
STROKE ORDER
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MEANINGS
人から仮に物を受ける。借りる。
かりる。借用。他者の力を借りること。
★人との信義を重んじ、恩を忘れぬ誠実さ。互いに支え合う縁を大切にする心への願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。