◆ 元の意味(古代)
人が一方に身を寄せて立つ。傍ら。
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KANJI ETYMOLOGY
soku
画数
11画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
「側」は人が一方に傾いて立つ姿を表す形声文字。傍らに寄り添う、片方の側面の意を担う。
ORIGIN
『説文解字』人部に「側は旁なり。人に従ひ則の聲」と見える。則(ソク)は、白川静『字統』によれば、鼎と刀を組み合わせ、鼎に法度を刻む意であり、「ものさし・規範」の義を持つが、ここでは音を借りて「傾く・寄る」を表す。藤堂明保『漢字源』は則の音符に「片方に寄り重なる」義を認め、人がふつうの正面を離れて一方に身を寄せる様を「側」と説く。『大漢和辞典』は『書経』洪範「無偏無側」、『詩経』召南殷其雷「在南山之側」を引き、空間的な「かたわら・そば」の意と解す。さらに『漢書』李陵伝「側目而視」のごとく、目を斜めにして見守る慎重な姿勢の表現にも用いられる。落合淳思は、戦国期には既に「傍らに従う」「側近」の意で使われ、漢代以降「側室・側近」など宮廷語にも展開したと指摘。日本では「身近にいてくれる」という温かさを含む字として、近年女児名にも使用例が増えている。
構成要素
亻(人) + 則(規範・寄り重なる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
人が一方に身を寄せて立つ。傍ら。
がわ。そば。かたわら。一方の面。
大切な人のそばに寄り添い支える存在になってほしいとの願い。常に身近にあって温かく見守り、頼りにされる人、人々の側にいて安心を与える人になってほしいとの想い。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。