◆ 元の意味(古代)
心に思い量る。安んずる。やすらぐ。
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KANJI ETYMOLOGY
oku
画数
15画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
亻+意で「人の心に思い量れる極限の数」。無量・無辺を象徴する縁起の大字。
ORIGIN
『説文解字』人部に「億は安なり。人に従ひ意聲」とあり、形声で意符「亻(人)」、音符「意(オク/イ)」から成る。「意」は音+心で、心中に発する声・思いを表す。本来「億」は「やすんずる・はかる」の意で、人が心に思い量ることを示した。『字統』白川静は、億を「人の意に充ち足りて安んずる」とし、転じて「思い量れる最大数=十万・万万」の意に拡張されたと説く。『漢字源』藤堂明保は、古代中国では十万を一億とし、後に万万(一万×一万)を一億とする数体系に変化したとする。『大漢和辞典』諸橋轍次は、億兆・億万・億劫など、無量を示す用例を挙げる。仏典では「億」を sahasra・koṭi(一千万)の訳語にも用い、無辺の功徳を表す。落合淳思は、億が「思いはかる」から「巨大数」へ転義した過程を、漢代以降の数学的需要によると分析する。日本では「億斗」「億人」など、男児名で雄大な未来を願う縁起字として頻用される。
構成要素
亻(人) + 意(音符・おもう)
STROKE ORDER
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MEANINGS
心に思い量る。安んずる。やすらぐ。
数の単位(一万の一万倍)。極めて大きな数。多数。
★無量の可能性、計り知れない器量と豊かさ、雄大なスケールで未来を切り拓く人への願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。