◆ 元の意味(古代)
亀卜のひび割れ。神意の徴。
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KANJI ETYMOLOGY
chou
画数
6画
成り立ち
象形
部首
儿(ひとあし)
分類
常用漢字
亀甲を焼いた占いのひび割れの形。神意を告げる「きざし」、無量の大数を表す。
ORIGIN
『説文解字』卜部に「兆は灼亀坼也」とあり、亀の甲羅を焼いた際に生じる縦横のひび割れの形を象った象形字である。『字統』白川静は、兆の左右に分かれる形を、亀卜(きぼく)に現れる兆文(ちょうもん)そのものと解し、古代中国の占術において吉凶を読み取る神秘的な徴(しるし)であったと説く。落合淳思は甲骨文・金文の字形を比較し、兆が殷代の卜辞に頻出する基本字で、占いの結果として現れる「割れ目」を直接描いた最古層の字の一つと位置づける。『漢字源』藤堂明保は、兆の本義を「二つに分かれて現れる徴」とし、転じて「物事の前ぶれ・きざし」、さらに無量に分かれ広がる数として「億の上=一兆」を意味するに至ったと述べる。『大漢和辞典』は、兆民(万民)・兆候・吉兆・前兆などの熟語を挙げ、「無量に多い」「未来を予兆する」の二義が並立すると記す。日本では「きざし」「めぐみの前ぶれ」「広大無辺」を象徴する縁起字として、男児名に好まれる。
構成要素
亀甲のひび割れの象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
亀卜のひび割れ。神意の徴。
きざし。前兆。数の単位(億の万倍)。多数。
★明るい未来の前兆、無限の可能性、計り知れない大きな器量を持つ人への願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。