◆ 元の意味(古代)
外から内へ進み入ること
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
nyuu
画数
2画
成り立ち
象形
部首
入(いる)
分類
常用漢字
「入」は中へ進み入る形を象った字で、新たな世界に踏み込む象徴。
ORIGIN
説文解字に「入は内なり。象形」とあり、外から内へ入る形を象る。藤堂明保『漢字源』は、先のとがった矢じりや楔(くさび)が物に食い込む形を写したとし、「中に進み入る」概念を表すとする。白川静『字統』は、屋根や入口の形を象り、家屋に踏み入ることを示した字とみる。諸橋轍次『大漢和辞典』は、甲骨文では「∧」状の単純な形で、何かが内部へ進入する象徴であったと説く。落合淳思は、甲骨・金文を通じて「入」は出入りの「入」と、収穫物を倉に納める「入」の両義を担い、後に「納」が分化したと述べる。漢字部首「入部」を立て、「内」「全」など中に取り込む意の字を統べる根源字となる。
構成要素
進入の形を象る象形
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
外から内へ進み入ること
はいる、いれる、加わる
新たな世界に踏み出し、良き縁を取り入れる人へ
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。