◆ 元の意味(古代)
煤を練り固めた黒い書写材料。
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KANJI ETYMOLOGY
boku
画数
14画
成り立ち
会意兼形声
部首
土(つち)
分類
常用漢字
黒い顔料、すみ。書道・絵画の根本素材。
ORIGIN
『説文解字』に「墨は書墨なり。土に从ひ黑聲。黑も亦聲」とあり、土を意符、黒を音符兼意符とする会意兼形声字である。黒は煙突に煤(すす)が溜まり黒く焦げた象形で、墨はその煤を集め土(粘土)・膠で練り固めて作る固形顔料を意味した。『字統』は「松煙や油煙の煤を膠で練り固めたもの。古代より竹簡・帛書を書する具で、文化の根幹を担う」と述べ、『漢字源』は「黒+土で、黒い土塊状の書写材料」と解する。書道・水墨画の伝統において墨は単なる道具を超え、精神性そのものを象徴する。墨守・白紙黒字など熟語にも文化の重みが宿る。
構成要素
黒(音符兼意符・くろ)+土(意符・粘土)
STROKE ORDER
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MEANINGS
煤を練り固めた黒い書写材料。
すみ、墨汁、墨書、水墨画、書道。
★黒く深く澄んだ精神。書を愛し、文化を尊ぶ風雅な人柄を願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。