◆ 元の意味(古代)
筆で書き記すこと、書き記したもの
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KANJI ETYMOLOGY
sho
画数
10画
成り立ち
形声
部首
曰(いわく)
分類
常用漢字
筆に墨を含ませ言葉を書き留める、文化の営みそのものを象る字
ORIGIN
『說文解字』に「書は箸はすなり。聿に从ひ者聲」とあり、許慎は意符「聿(筆)」と声符「者」よりなる形声字とする。「聿」は手で筆を持ち、毛先に墨を含ませて文字を書く動作を象る象形で、後の「筆」字の元となった。「者」は本来「煮る」「諸々のものを集める」意を持つ字だが、ここでは音を仮るとともに、口で語られる事柄を文字として固定するという含意を補強する役を兼ねる。白川静『字統』は、「書」が単なる筆記行為ではなく、神に対する祝詞や王命を竹簡・木牘に留めて永遠化する宗教的・政治的行為に発したと論じ、文書文化の根源には祭祀があったと述べている。『漢字源』藤堂明保は、「者」を諸物を集める動作と読み、「書」を「言葉を集めて固定する」と解した。先秦時代には「書」は文書全般、特に王命・歴史記録を指し、『尚書』はその名にふさわしく古代政治記録を集成した経典である。漢代以降は書写技法そのものが芸術化し、王羲之・顔真卿らによって「書道」が独立した美的領域を築いた。日本でも『万葉集』『古事記』の編纂を経て、「書く」「書物」「書状」と意味は重層的に展開し、知識・教養・人格を映す行為として尊重された。名乗りでは学問・芸術への深い親しみと、誠実に言葉と向き合う知性を象徴する字として愛される。
構成要素
聿(筆を持つ手)+者(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
筆で書き記すこと、書き記したもの
かく、しるす、書物、文書、書道
学問と教養を尊び、誠実に言葉を紡ぐ知的で品格ある印象
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。