◆ 元の意味(古代)
末の子、稲が実る時の終わり
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
8画
成り立ち
会意
部首
子(こ)
分類
常用漢字
稲穂と子を合わせ、末子と四季の節目を象る字
ORIGIN
『說文解字』子部に「季は少称なり。子に从ひ稚省、稚亦聲」とあり、子と「禾(穂を垂らした稲)」を合わせた会意字である。意符の「禾」が若く幼い穀物の苗を、「子」が幼い人を象り、両者あわさって「年若い者」「末っ子」を表す。白川静『字統』は、稲が実るには時を要し、その「時の終わり」「末」の意が「季」に込められたとする。すなわち兄弟の中で最後に生まれた末子を「季」と称し、孟・仲・叔・季の順序の最末尾に位置する。古代中国では「孟仲叔季」が兄弟の年齢順を表す決まり文句であり、孔子の字「仲尼」も次男であることを示し、「季路(子路の字)」のように末弟を示す字として用いられた。さらに「季」は時間の区切り、ひとめぐりの終わりを意味する語として展開し、「四季」「季節」「季春(春の終わり)」「季冬」のように、自然のリズムにおける節目と移ろいを表す字となった。藤堂明保『漢字源』は「キ」音を「期(時の区切り)」「紀(節目)」と同系とし、ひとくぎりの終端という核義を立てる。日本では「四季の国」と呼ばれるほど季節感が文化の根幹を成し、和歌・俳諧における季語の概念は「季」の字なくしては成立しない。人名では「季」一字で「とき」「すえ」と訓じ、季節の風雅、最後まで責任を全うする粘り強さ、また兄姉に大切に育てられる末っ子の愛らしさといった含意を持ち、雅趣ある名として男女問わず用いられる。
構成要素
禾(若い稲) + 子(幼児)
STROKE ORDER
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MEANINGS
末の子、稲が実る時の終わり
末っ子、四季、季節、ひとめぐりの終わり
季節の移ろいを愛でる感性と、末まで丁寧に物事を成す美意識
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。