◆ 元の意味(古代)
家の中で藁にくるまり氷の冷たさを凌ぐさま
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
12画
成り立ち
会意
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
冬の家に身を寄せる、清冽な静謐の文字。
ORIGIN
『説文解字』宀部に「寒は凍るなり」とあり、家の中で人が藁を敷きつめて寒さを凌ぐ象形に基づく会意文字。上部の「宀」は屋根、中央の人を取り囲む四つの「茻」は藁草、下の「冫(にすい)」は氷を表す。藤堂明保『漢字源』は、家の内に枯れ草を積んで人が体を埋め、底に氷の張る情景から「さむい」の義を成すと説く。白川静『字統』は甲骨文・金文の字形を示し、人が藁ぐらに包まれている姿が原形で、寒気を凌ぐ古代の生活像を反映するとする。落合淳思も、字形の各構成要素が氷・藁・室・人と整合的であり、会意としての設計が極めて明瞭な好例だと評する。後世「寒梅」「寒月」など凜とした美の象徴に転じ、漢詩・俳句では清貧・孤高・透徹の境地を表す語として珍重された。日本でも「寒稽古」「寒中見舞い」など、季節感と精神性を重ねる語が豊富である。
構成要素
宀(屋根)+ 茻(藁草)+ 人 + 冫(氷)
STROKE ORDER
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MEANINGS
家の中で藁にくるまり氷の冷たさを凌ぐさま
さむい、ひえる、貧しい、清冽
凜と澄んだ冬の空気のように、清廉で芯の強い精神を持つ人に。困難に耐え、孤高の美を保つ品格を願う。※実用例は少なめ
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。