◆ 元の意味(古代)
土を高く積み上げ、その上に人が立つ高さ
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
gyou
画数
8画
成り立ち
会意
部首
兀(にんにょう)
分類
人名用漢字
古代の聖王・堯帝を表す。高貴と徳の象徴
ORIGIN
尭は「堯」の新字体・略字。『説文解字』土部に「堯は高きなり。垚に従ひ、兀の上に在り」とある。許慎は会意字とし、垚(土を三つ重ねて積み上げた高い土の山)と兀(人の頭が高く突き出た形)から成り、「高くそびえる」を原義とすると説いた。白川静『字統』は、垚を呪儀のために土を高く積んだ祭壇とし、兀をその上に立つ人の姿として、原義を「祭壇上に立つ高貴な存在」と捉える。古代中国の聖天子「堯」(とう・げん・てい)の名は、この字の高貴・徳高い意から取られ、舜とともに儒教における理想の君主とされた。藤堂明保『漢字源』は、語族「ギョウ・コウ=高く積み重なる・高くそびえる」に属するとし、嶢(高い山)・蕘(高く伸びる草)などと同系とする。日本では中世以降、堯帝の徳に倣う意から人名・諡号に多く用いられ、「尭」と省略形で書かれることも一般化した。1990年に人名用漢字に追加され、現代の命名でも高潔さや知性の象徴として人気がある。
構成要素
垚(高く積んだ土)+兀(高く突き出た人)の会意
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
土を高く積み上げ、その上に人が立つ高さ
たかい、あきらか、聖天子・堯帝
高貴な徳、聡明で人の上に立つ器量
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。