◆ 元の意味(古代)
山の稜線、なだらかに長く続く高地
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
8画
成り立ち
形声
部首
山(やま)
分類
常用漢字
なだらかに連なる稜線。剛さと安らぎを兼ねた丘の字。
ORIGIN
本字は「岡」、『説文解字』山部に「岡は山脊なり。山に従ひ、网聲」とあり、形声文字。「山脊」とは山の背、すなわち稜線をなす丘陵を指す。声符「网」(モウ、あみ)は音を借りるが、白川静『字統』は字形上、網のように左右に張り出す形が稜線のなだらかな広がりを連想させ、声義両兼の関係にあると説く。藤堂明保『漢字源』は同系字「剛」「綱」「鋼」と並べ、「ぴんと張った筋」が共通の語感であるとする。すなわち岡は柔らかな丘というよりも、地面が一筋に強く隆起した稜線を意味し、堅固さと連続性を併せ持つ。古代『詩経』に「彼の高岡に陟(のぼ)る」と詠われ、王者が高所に登り四方を望む情景の舞台となった。岡は山ほどの高さはないが、平地を見渡し、麓を守る象徴的な高みであり、城や祭祀の場とされることが多かった。日本においても「岡」は古来から地名・人名に多く使われ、「岡山」「福岡」「岡田」など、土地の安らかさと骨太さを示す字として親しまれてきた。命名においては、堂々とした安定感、頼られる温和な強さ、人々を見守る大きさを表す。高すぎず低すぎず、堅く豊か—岡は中庸の徳をもつ字である。
構成要素
山(やま)+网(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
山の稜線、なだらかに長く続く高地
おか、丘陵、岡
堂々とした安定・温和な力強さ・包容力
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。