◆ 元の意味(古代)
網を引き締める太い元綱。
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KANJI ETYMOLOGY
kō
画数
14画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
常用漢字
網を支える太い大綱――根幹を貫く字。
ORIGIN
「綱」は糸偏に「岡」を音符として組み合わせた形声文字である。『説文解字』糸部に「綱は維紘の繩なり。糸に従ひ岡声」とあり、網を引き締める太い元綱を本義とすると記す。すなわち漁網や狩網の縁に通された大綱で、これを引くと網全体が動くという、網の根幹に当たる繩こそが「綱」である。白川静『字統』は、「岡」を山の高く堅固な形と捉え、糸を加えて、堅く強く張りめぐらされた大綱を表したとする。網と綱の関係は、枝葉と根本の関係を象徴し、ここから国家・組織を貫く根本原則を意味する語、すなわち綱領・綱紀・大綱・三綱五常といった語が生まれた。儒教の倫理思想において「三綱(君臣・父子・夫婦)」は社会秩序の根本であり、これを乱せば人倫崩壊と説かれた。藤堂明保『漢字源』は「岡」音符を「堅くこわばる」イメージで捉え、綱を「太く強い大綱」と注し、綱領・綱要など、要点・骨組みを示す比喩義への展開を整理する。命名では、社会や組織を支える太く揺るがない芯としての存在を象徴し、骨太でリーダーシップを発する人物像を与える。
構成要素
糸+岡(音符・堅固)
STROKE ORDER
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MEANINGS
網を引き締める太い元綱。
つな。おおもと。根本。綱領。
★組織の根幹を支える太く揺るがぬ芯と統率力。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。