◆ 元の意味(古代)
左手で工具を支え助ける、補佐する
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KANJI ETYMOLOGY
sa
画数
5画
成り立ち
会意
部首
工(え・たくみへん)
分類
常用漢字
左手と工具を組み合わせ、工人を助け補佐する意を表す会意字。
ORIGIN
『説文解字』左部に「左は手相左助するなり。ナ・工に従ふ」とあり、許慎は「ナ(左手の象形)」と「工(工具)」を組み合わせ、左手で工具を支えて助ける意とする。すなわち左の原義は「ひだり」ではなく「たすける(佐)」であり、後に「左」が方向の名となったため、人偏を加えた「佐」が補助の意を担うようになった。白川静『字統』では、ナは左手の形、工は呪具としての曲尺を表し、左手で呪具を支え持って祭祀を補佐する人の所作を示すと解する。古代中国の祭祀では右手を主、左手を従とする観念があり、左は補佐の手として尊ばれた。藤堂明保『漢字源』は左を「ひだり手で支える」意の会意とし、音「サ」は「揃えて添える」語族に属するとする。『論語』憲問篇に「微管仲、吾其被髪左衽矣」とあり、左衽は異民族の服装で、中華の右衽に対する文化的対比として用いられた。一方、『老子』では「君子居則貴左、用兵則貴右」とあり、平時は左を尊ぶとも記される。日本でも左大臣は右大臣より格上とされ、宮中では左を上位とする伝統が長く続いた。「左」の字は古来、補佐・助ける尊い手としての歴史を背負っている。
構成要素
ナ(左手)+工(工具)
STROKE ORDER
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MEANINGS
左手で工具を支え助ける、補佐する
ひだり、左方、補佐
支え合いを大切にし、人を助ける温かな心の持ち主。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。