◆ 元の意味(古代)
屋内に敷く敷物、座席。
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KANJI ETYMOLOGY
seki
画数
10画
成り立ち
会意兼形声
部首
巾(はば)
分類
常用漢字
敷物を広げて座を設ける字。礼と秩序、人の居場所を示す。
ORIGIN
「席」は会意兼形声の字で、广(まだれ)と巾(布)を意符とし、庶(しょ)の省を音符とする。『説文解字』巾部に「席は藉なり。巾に従い庶の省声」と記し、敷物・座席の意と定義する。許慎は古代の礼に「五席」があり、莞・藻・次・蒲・熊などの素材によって貴賤・季節を分けたと注している。白川静『字統』は、广を屋根、巾を敷布とし、席はもと屋内に布や莚(むしろ)を敷いて座を設けた形であると述べる。古代中国の礼制において、席は単なる敷物ではなく、その人の地位や役割を示す象徴であり、「席次」「席順」とは秩序そのものであった。『論語』に「席正しからざれば坐せず」とあるごとく、席を正すことは礼を正すことに通じ、君子の修養の根本とされた。藤堂明保『漢字源』は、庶を「多くのものが連なる」の意の音符とし、敷物が連なって広がる形から、人の座る場所、転じて「会の席」「議席」のごとく地位や役職をも意味するに至ったと説く。日本でも「主席」「座席」「出席」「酒席」と用い、人が集い、語り、礼を交わす場を示す字として親しまれる。
構成要素
广(屋根)+巾(敷布)+庶(音符)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋内に敷く敷物、座席。
むしろ、座席、地位、人の集まる場、議席。
落ち着き、品格、人と人を結ぶ礼の徳を宿す字。安定感ある人柄を願う名に向く。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。