◆ 元の意味(古代)
稲が稔って収穫されること、農作の一巡
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KANJI ETYMOLOGY
nen
画数
6画
成り立ち
形声
部首
干(かん・いちじゅう)
分類
常用漢字
稔る稲穂を背負う人、豊穣と歳月の字。
ORIGIN
『説文解字』禾部に「年は穀熟するなり。禾に従ひ千声」とある。甲骨文・金文の字形は、人(𠂉)が稲(禾)を頭ないし背に担ぎ運ぶさまを描いており、稲穂が黄熟して刈り取り運ぶ収穫の場面を象る。白川静『字統』は、上部の禾は稔った稲、下部の人(千の旧形)はこれを担ぐ人で、合わせて「実りの収穫」を表す会意的な形声字であると解する。藤堂明保『漢字源』も、千を声符とし、たわわに稔った稲を人が運ぶ形を本義とし、収穫から次の収穫までの一巡を「年」と呼んだと説く。古代中国では、夏代を「歳」、殷代を「祀」、周代を「年」と称したと『爾雅』にあり、それぞれ天体観測・祭祀・農作の周期を時の単位とした。中でも「年」は農耕暦の根幹をなす語で、稲が一たび熟するごとに加齢し、また天地に祈る祝祭の期となった。日本でも稲作とともに伝わり、「とし」と訓ずる和語に当てて、年齢・年月・新年など時の流れを総称するに至った。実りを担うという字源は、勤勉と忍耐の積み重ねによって成熟する人格をも象徴する。
構成要素
禾(稲)+人(千)=稔った稲を担ぐ人
STROKE ORDER
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MEANINGS
稲が稔って収穫されること、農作の一巡
とし、年月、年齢、新年
実りある人生、長寿、誠実な歳月の積み重ねを願う字。落ち着きと永続性を示す。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。