◆ 元の意味(古代)
力なお細く小さい者、おさなご
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KANJI ETYMOLOGY
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画数
5画
成り立ち
会意
部首
幺(よう・いとがしら)
分類
常用漢字
細い糸のように小さき命、いとけなさの字。
ORIGIN
『説文解字』幺部に「幼は少きなり。幺に従ひ力に従ふ」とあり、許慎は幺(細い糸)と力を合わせ、力なお小さく細きものの意とする。白川静『字統』は、幺は糸束(玄)の半形で細小・微の象、力は耒(すき)の象形であり、合わせて「力もまだ細小なる者」、すなわち幼児・若年を意味する会意字と解する。藤堂明保『漢字源』も同系語に「窈(おくふかい)」「拗(よわい)」など細く小さい意の字を挙げ、まだ十分に成長しきらず、糸のように細やかな段階の生命を「幼」と称したと説く。古典では『孟子』に「幼吾幼以及人之幼」とあり、自分の子をいつくしむ心を他人の子にも及ぼす仁の道を説く。「幼少」「幼稚」「幼君」「幼名」など、年齢の若さ、未成熟ゆえの可憐さ、また将来への期待を含意する語が多い。日本でも「おさない」と訓じ、幼児期のあどけない清らかさ、未だ世俗にそまらぬ純真をたたえる字として用いられた。糸偏の系統に属する字で、繊細さ・可憐さを象徴し、女性名で「幼子(わかこ)」のように音読・訓読を交え柔らかく用いる例がある。守られ、慈しまれて健やかに育つことを願う字でもある。
構成要素
幺(細い糸=小)+力(耒)
STROKE ORDER
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MEANINGS
力なお細く小さい者、おさなご
おさない、いときない、若い
純真で愛らしく、生涯みずみずしい心を保つ人へ。可憐さと清らかさを象徴する字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。