◆ 元の意味(古代)
破れた布が垂れ犬が倒れ伏す。ついえる。
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KANJI ETYMOLOGY
hei
画数
15画
成り立ち
形声
部首
廾(にじゅうあし)
分類
常用漢字
破れた布が垂れる様から、ついえる・弊害を表す字
ORIGIN
『説文解字』廾部に「弊は頓仆(とうふ)するなり。犬に从ひ㡀聲」とあり、本字は「獘」で、犬が疲れ果てて倒れ伏す意を本義とする形声字とされた。許慎は犬の倒れる様から「ついえる・たおれる」の意を引き出した。後に意符が「廾(両手)」に変わり「弊」字が定着する。白川静『字統』は声符「㡀(へい)」が破れた布巾の象形であることに着目し、もとは祭祀に用いた幣帛(へいはく)が破れ垂れる様を表したと論じる。すなわち神に捧げる絹布が役を終えて破損する意から、「つかれる・やぶれる・ついえる」の意が生じ、さらに「弊害」「悪弊」のように物事の傷み・弊端を指す語へと展開した。藤堂明保『漢字源』は声符「㡀」を「ヘイ=薄く破れる」のグループに分類し、敝・幣・蔽など同系字と並べて、覆い隠す布や破れた布の意の系統に位置づける。古典『左伝』『荀子』に「凋弊」「疲弊」と頻出し、政治の腐敗・国力の衰退を語る重要語となった。日本では自社・自身を遜って言う「弊社」「弊店」など謙譲語に用いられる。命名にはほぼ用いられないが、社会・経済を語る重要字。
構成要素
㡀(破れた布・声符)+ 廾(両手)
STROKE ORDER
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MEANINGS
破れた布が垂れ犬が倒れ伏す。ついえる。
やぶれる。つかれる。害。へりくだる語。
命名には基本的に用いない(否定的・謙譲的意義のため)
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。