◆ 元の意味(古代)
弓を引き絞る
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KANJI ETYMOLOGY
in
画数
4画
成り立ち
会意
部首
弓(ゆみ)
分類
常用漢字
弓を引き絞る動作から、導き受け継ぐ意へ。
ORIGIN
『説文解字』に「引は弓を開くなり、弓に从ひ丨に从ふ」と記され、弓に縦線「丨」を加えて弓弦を引く動作を表した会意字である。丨は弓を引く方向、すなわち手前に引き寄せる軌跡を象徴的に示している。白川静『字統』は、引の原義を「弓を引き絞ること」とし、そこから「ひっぱる」「導く」「のばす」といった派生義が生まれたと説く。弓を引く行為は単に物理的な動作に留まらず、相手を自分の側に引き寄せる、後進を導いて引き上げる、長く引き延ばすといった広範な比喩を生んだ。古代の文献では「引導」「引見」といった語が頻出し、上位者が下位者を引き入れて教え導く意で用いられた。藤堂明保『漢字源』は、引の音が「延(えん)」「演(えん)」と通じ、長く伸ばす・展開するといった共通の語感を持つことを指摘する。日本語においても「引き継ぐ」「引き立てる」「引き受ける」など、責任を担い継承する積極的な意義に展開した。名前に用いられる場合、人を導くリーダーシップ、伝統を受け継ぐ誠実さ、長く伸びる成長性といった印象を担う。引退・引責といった消極的な熟語もあるが、字源そのものは弓を絞る集中力と、それを解き放つ瞬間の力動性を内包しており、能動的・前向きな性格を持つ字である。
構成要素
弓+丨(ひく動作の指示)
STROKE ORDER
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MEANINGS
弓を引き絞る
ひく、導く、引き継ぐ、長くのばす
人を導く力・継承・引き寄せる魅力
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。