◆ 元の意味(古代)
木で作った弓
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KANJI ETYMOLOGY
ko
画数
9画
成り立ち
形声
部首
弓(ゆみ)
分類
常用漢字
木弓の優美な曲線、円の一部を描く美。
ORIGIN
『説文解字』に「弧は木弓なり、弓に从ひ瓜聲」とあり、弓を意符、瓜を音符とする形声字である。原義は「木で作った弓」であり、特に飾り気のない実用の木弓を指した。古代中国では弓に種類があり、強い角弓・複合弓に対して、単純な木材一本から削り出した弓を「弧」と称した。白川静『字統』は、瓜が丸くふくらむ瓜の実の形を象り、弓のしなやかな曲線と相通じる形象的連関を持つと指摘する。後に「弧」は弓そのものより、弓の描く曲線、すなわち円の一部としての弧線を意味するようになった。幾何学において弧は円周の一部を指す基本概念となり、放物線・円弧・弧度法といった数学・物理用語の中核を担う。藤堂明保『漢字源』は、瓜の音「コ」が「孤(ひとつ)」「壺(まるい)」と通じ、丸くふくらむ・独立した曲線といった共通の語感を持つとする。日本語では「孤」と通用されることもあるが、本来は別字である。「括弧(かっこ)」のように囲い込む記号としても用いられ、文字を抱きとる弧線の美しさが活かされている。名前に用いる場合、優美な曲線美、伸びやかさ、円満を欠かない奥ゆかしさといった印象を担う。直線的な剛さではなく、しなやかにたわむ受容と包容の象徴として、現代的命名にも適した字である。
構成要素
弓(意符)+瓜(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
木で作った弓
弓、円弧、曲線
優美な曲線美・しなやかさ・包容
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。