◆ 元の意味(古代)
徒歩で進む歩兵。自ら歩む者。
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KANJI ETYMOLOGY
to
画数
10画
成り立ち
会意兼形声
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
常用漢字
車に乗らず徒歩で進む字。学び舎の同志・実直な歩みの象徴。
ORIGIN
『説文解字』に「徒は歩行なり。辵に从ひ土聲なり」とあり、辵(走り進む)と土からなる形声字とされるが、現行字形は彳(道)に走(走り進む)を組み合わせた構造を持ち、会意兼形声字としても解される。本義は「車馬に頼らず自らの足で歩む」ことであり、藤堂明保『漢字源』は「土」を「足が地を踏みしめる」イメージを担う音符と捉え、地に足の着いた実直な歩みの語感を強調する。白川静『字統』は古代の軍制を引き、戦車に乗る貴族戦士に対し、徒歩で従軍する歩兵を「徒」と称したと説く。やがて「徒歩」「徒党」「徒衆」のように「自ら集まり連なる仲間」「群れ」の意へ拡張し、さらに『論語』の「吾が党の小子狂簡なり」と並ぶ「孔門の徒」「儒者の徒」のように、師の門下に集う学徒・同志を指す敬称となった。仏教でも「信徒」「使徒」など教えに従い歩む者を意味する語として深まり、宗教的・思想的な共同体を象徴する。一方で「徒に(いたずらに)」「徒労」のように「むなしく」「実りなく」の派生義もあり、二面性を持つ。日本では「学徒」「教徒」「生徒」など教育的文脈に多く用いられ、地に足をつけ志を共にする人を象徴する字として尊ばれる。名づけでは、誠実・実直・志を共にする友愛の徳を願う字とされる。
構成要素
彳(道)+走(走り進む)+土(地)。徒歩で進む。
STROKE ORDER
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MEANINGS
徒歩で進む歩兵。自ら歩む者。
かち。ともがら。仲間。生徒。徒歩。
地に足のついた実直さ。志を共にする友愛の精神。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。