◆ 元の意味(古代)
心が澄みきって聡く、機微を察してあわれむ
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KANJI ETYMOLOGY
rei
画数
8画
成り立ち
形声
部首
忄(りっしんべん)
分類
人名用漢字
澄みきった心で物事を聡くさとる、聡明と憐憫の字
ORIGIN
『説文解字』新附心部に「怜、慧(けい)なり。心に従ひ、令(れい)聲」とあり、忄(心)を意符、令を聲符とする形声字である。聲符の「令」は冠を戴き跪いて神意を聴く人の象形で、「清く澄んで通る」「神意のように明らかである」核義を含む。白川静『字統』は、心が澄みわたって通じ、物事の機微を即座に察知する聡敏な働きを怜と説き、「令」字族に共通する清明・透徹の語感を心情に転じた字と論じた。藤堂明保『漢字源』も同系語族「玲」「鈴」「冷」「伶」「齢」を挙げ、いずれも「すっきり通る・澄んで響く」共通義を持つと分析する。怜の本義は「さとい・聡明」であり、知性が冴え、霊妙な感受性を帯びることを示す。一方で『楚辞』九辯に「独り耿介として怜を為し、孰れか我を知る者有らん」のように、孤高の心が他者を哀れみいたわる意でも用いられ、「あわれむ」の訓を生んだ。聡敏と哀憐――この両義は、深く理解するからこそ憐れむという、知と情の連続性を示す。日本では人名用漢字に追加されて以降、男女ともに人気が高く、特に「怜」「怜奈」「怜央」など、清らかで賢い印象を与える字として現代命名で愛用される。涼やかで聡明、内に深い思いやりを秘めた人物像を表す。
構成要素
忄(心)+令(清く通る)
STROKE ORDER
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MEANINGS
心が澄みきって聡く、機微を察してあわれむ
さとい、賢い、あわれむ、いつくしむ
聡明さ、清らかな知性、優しい思いやり
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。