◆ 元の意味(古代)
心が糸のように絡みもつれて慕う、離れがたい思慕
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KANJI ETYMOLOGY
ren
画数
10画
成り立ち
形声
部首
心(こころ)
分類
常用漢字
糸が絡み解けぬように、心が慕い結ばれるの字
ORIGIN
『説文解字』に直接の独立条はなく、本字は「戀」であり、心部に「戀、慕ふなり。心に従ひ、䜌(れん)聲」とある。聲符の「䜌」は二本の糸(絲)の間に「言」を挟む形で、もつれた糸を解きほぐすかのように言葉を継ぎ続ける意を含み、「絡みあって離れがたい・連綿と続く」核義を持つ。白川静『字統』は、心が糸のようにもつれ絡み、相手から離れることのできぬ思慕の情を戀(恋)と説き、äž„の連綿性が感情に転じた字とする。藤堂明保『漢字源』は同系語族「攣」「戀」「孌」「彎」を挙げ、いずれも「絡みつき引き合って離れぬ」共通義を持つと分析する。古典では『楚辞』九章「哀郢」に「霊を魂を恋(こ)ふ」など、故郷・人・神への抑えがたい慕情を表し、漢魏六朝以後の詩歌では男女の恋情のみならず、君臣の忠慕、故郷望郷の念にも広く用いられた。新字体「恋」は、戀の上部「䜌」を「亦」に簡略化したもので、戦後字体整理によって普及した。日本語「こひ(恋)」は「乞ひ」と同源とされ、相手を求めずにいられぬ心の働きをいう。万葉集・古今集以来、和歌の中心主題として恋の歌が詠み継がれ、日本人の感性の核を形作ってきた。命名では「恋」「恋音」「恋花」など女児名に多く用いられ、相手を慕い大切に想う一途な情、人と人を結ぶ柔らかな絆を願う字として親しまれている。
構成要素
亦(旧字は䜌:絡む糸)+心
STROKE ORDER
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MEANINGS
心が糸のように絡みもつれて慕う、離れがたい思慕
こい、こいしい、慕う
一途な思慕、人を大切に想う心、優しい絆
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。