◆ 元の意味(古代)
枝刃を持つ長柄武器、戈と矛の複合兵器
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KANJI ETYMOLOGY
geki
画数
12画
成り立ち
会意
部首
戈(ほこ)
分類
常用漢字
枝刃を持つ古代の長柄武器、勇猛の象徴
ORIGIN
『説文解字』戈部に「戟は枝有る兵なり。戈に从い倝(かん)の省に从う」とある。すなわち「戈」(横刃の長柄武器)に枝刃(横向きの分岐刃)を加えた複合武器を指す会意文字である。『字統』(白川静、1984)は西周末から春秋戦国期にかけての出土青銅戟を引証し、「戟」は戈と矛(ぼう、まっすぐな突き刃)を一体化した武器で、突くことも横に薙ぐこともできる多機能性により当時の主力兵器となったと述べる。字形上の「倝」あるいは「干」は柄の象形ともされ、戈との結合で枝分かれする刃の構造を示すと説く。『漢字源』(藤堂明保、1988)はGEK音系列に「ぎざぎざと刺し入る」核義を認め、敵を引っ掛け突き刺す機能から、転じて「刺戟(刺激)」のように人の心を強く突き動かす作用にも比喩的に用いられたと記す。古典では『左伝』『戦国策』に戟を執って戦う武人の描写が多く、『史記』項羽本紀の項羽が画戟を振るう逸話、三国志演義の呂布の方天画戟が文学的に名高い。日本では『日本書紀』『万葉集』に「ほこ」と訓まれ、武の象徴として用いられた。命名では、勇猛果敢で人の心を奮い立たせる剛健さを象徴する。
構成要素
戈(横刃武器)+倝(枝刃・柄)
STROKE ORDER
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MEANINGS
枝刃を持つ長柄武器、戈と矛の複合兵器
ほこ、刺激する、突き動かす
勇猛果敢で人の心を奮い立たせる剛健な人柄
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。