◆ 元の意味(古代)
敵を突く柄の長い木製武器(やり)
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KANJI ETYMOLOGY
yari
画数
14画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
鋭く天を指す柄の長き武具、勇武と進取の鋭気を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』木部に「槍は歫(ふせぐ)なり。木に従ひ倉声」とあり、本義は敵を防ぎ突く柄の長い木製武器、すなわち「やり」を指す。声符「倉」は『字統』によれば、穀物を収める蔵の象形で「収める・蔵する」の意を持つが、ここでは音を借りて「ソウ」と読み、また「鋭く突き立てる」の派生義を担うとされる。漢字源は槍を「先端に鋭利な金属を装着した木柄の長武器」と注し、戦場における歩兵・騎兵の主力武器として古代より重用されたことを記す。中国春秋戦国の戈・矛・戟と並ぶ長兵器であり、日本では奈良時代以降「鉾(ほこ)」と呼ばれた武具が、平安末期から鎌倉・室町を経て「槍」として独立した武芸となり、本多忠勝の蜻蛉切、加藤清正の片鎌槍など天下三名槍と呼ばれる名槍が生まれた。槍術は宝蔵院流・風伝流など多くの流派を生み、武士の必修武芸とされた。比喩としては「一番槍」(戦で最初に敵陣に突入する者)が最高の名誉とされ、進取・先駆の象徴となった。「横槍を入れる」「槍玉に挙げる」など慣用句にも残る。北アルプスの槍ヶ岳のように、天を突く鋭峰の比喩にも用いられ、雄大な志の象徴ともなる。命名に用いれば、勇武と一直線の進取の気概、目標を貫く鋭い意志、先駆者たる風格を表す。
構成要素
木(きへん)+倉(ソウ・声符/鋭く立つ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
敵を突く柄の長い木製武器(やり)
やり・槍術・先端の鋭いもの
勇武と先駆の気概、目標を貫く鋭い意志と一直線の志を象徴
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。