◆ 元の意味(古代)
両刃の長柄武器、ほこ。
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KANJI ETYMOLOGY
mu
画数
5画
成り立ち
象形
部首
ほこ
分類
常用漢字
長柄の先に刃をつけた両刃の武器を象った象形文字。攻撃の鋭さと突破力を象徴する。
ORIGIN
「矛」は古代中国の戦車戦で用いられた長柄武器を象った象形文字である。許慎『説文解字』巻十四矛部に「矛、酋矛なり。建つるに兵車の上にし、長さ二丈、象形なり」とあり、戦車に立て並べて用いる長大な刺突武器であったことが記される。白川静『字統』では、矛は穂先の両刃と柄、そして柄端の鐶(かん)を含めて象った形であるとし、甲骨文・金文の字形を丁寧に追って、刃部を上方に、柄を縦線で表し、下端に飾り紐や石突を付した姿を描出する。さらに祭祀においては矛を立てて神霊を招く呪具としても用いられ、単なる武器を超えた霊的器物であったと指摘する。藤堂明保『漢字源』は矛を象形文字と分類し、基本義を「ほこ。両刃の刺突武器」とした上で、声系として「矛」を含む字(柔・務・茅・霧など)が「やわらかく長く伸びる」「外に向かって突き出す」という共通義を持つことを示す。後世、戈・戟と並び称され、「矛盾」の故事(『韓非子』難一)に見えるように論理学の比喩語ともなった。命名上は鋭利・闘争を連想させ用例は限られるが、進取の気性を託す例がある。
構成要素
矛部
STROKE ORDER
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MEANINGS
両刃の長柄武器、ほこ。
矛、突き刺す武器、攻撃の手段。
★突き進む鋭さ・志を貫く強靭さ。用例は少なく、慎重な選字が必要。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。