◆ 元の意味(古代)
矢を防ぐ大型のたて。
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KANJI ETYMOLOGY
jun
画数
9画
成り立ち
象形
部首
め
分類
常用漢字
矢を防ぐ大たて。守護と防御の象徴字。
ORIGIN
「盾」は古代の戦闘で身を守るために用いた大型の楯(たて)を象った象形文字である。許慎『説文解字』盾部に「盾、瞂也。所以扞身蔽目。象形」と記し、身を防ぎ目を蔽う武具であると説く。字形上部の覆い形は楯の上縁、内部の「目」は楯の覗き穴、または覗き見る兵士の眼を表すとされ、敵の矢を防ぎつつ視野を確保する構造を写しとった字である。白川静『字統』は、楯が単なる防御具ではなく、儀礼用の大盾として神事や軍礼に用いられたことに注目し、「干戚」(楯と斧)が舞楽の道具として神威を示したように、「盾」字には威儀を整える意味も含まれるとする。藤堂明保『漢字源』は、声を tʰuən系の語族に属させ、「ふさぐ」「覆う」を共通義として、遁(おおい隠れる)、鈍(先がふさがる)と同源と整理する。意義は「たて」「ふせぐ」のほか、矛盾の語にも用いられ、楯と矛のように相反する事物の象徴ともなる。日本語では「後ろ盾」「楯となる」と転じて、人を守る庇護者の意でも用いられる。命名例は少ないが、家族や仲間を守る勇気と防御の徳を象徴する字として、男児名にふさわしい。
構成要素
象形(楯)
STROKE ORDER
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MEANINGS
矢を防ぐ大型のたて。
たて。ふせぐ。守る。
★家族や仲間を守り抜く勇気と防御の徳を祈る字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。